「善の習慣」が悪を見抜く!~善悪の判断力を育むには~

「善」の習慣が「悪」を見抜く!~子どもの将来を見据えた子育て~

今、話題になっている闇バイトによる強盗殺人事件主犯は、外国のずさんな収容所にいる日本人犯罪組織が、 SNS 等を通して、若者に高額の報酬をちらつかせ犯行に及ばせているといいます。逮捕された若者は、ギャンブルによる借金があり、甘い話に乗り、止めたくても後の脅迫等が怖くて追い込まれたと言います。バイト感覚で犯罪に走る若者は10代~30代で、昨年は45名もの逮捕者があったそうです。

しかしながら、思い止まるための知恵はいくらでもあったと思いますし、事の重大さをあまりにも知らなさすぎる若者たちです。何故このように、犯罪の重さや善悪を見抜けない若者がいるのでしょうか。たとえ悪と判っても、自分で止める術を知らない、まさに無知で自己中心的で、厚顔無恥な大人達です。

さて、とは善の反対または欠如であり、怒り、憎しみ、嫉妬などの感情です。そしてそれが悪事や悪行として言動化します。(愚痴、いじめ、虐待、犯罪、殺人、戦争)

とは悪の反対であり、思いやりや慈しみがあり、自分の感情を上手く整え、善行・善処することができるのです。

子育ての目標「人として善の性向を持つ大人に育て上げること」

善き習慣とは「生活の中にある当たり前の習慣」

子育てで、もっとも重要なことは、「人として善の性向を持つ大人に育て上げること」であり、そのためには善き習慣から始めねばならないとカール・ヒルティは言っています。善き習慣は、生活の中にある平凡な当たり前の習慣から始まります。目覚めて朝の光を浴び、1日のスタートに感謝し、家庭で挨拶を交わし、明るい健全なる生活習慣。ご両親の深い愛とお手本の中で、足ることを知り、公明正大で、心身共に明るく健康でいようと努力する習慣を身に付けることです。それが、人としての善の性向と化し、「悪を洞察する理性(悪を見抜く力)と、その理性によって、善を実行し確保する意志力」が当然のように働くようになるのだと言っています。

仁愛保育園の実践する立腰教育は、まさに善の習慣そのもの

まさしく森信三先生の「立腰」と「躾の三原則」は、善の習慣であり、

さらに仁愛職員の心得10ケ条と、職場の三原則(時を守り・場を清め・礼を正す)の実践は秩序ある善き環境です。このように、仁愛保育園のお子さん達には、各ご家庭の善き生活習慣と、立腰教育が一体となった幸福があります。これからもますます私たちは、子どもの将来を見据え、共に最善を尽くして参りましょう。

核家族や共働き、また子ども自身も塾や習い事で忙しく、家族の生活リズムがバラバラになっているのが現状だと思います。もちろん親はみんな、「我が子の為に!」と考えているはずです。しかし現状はそう上手くはいかないものですね。

無理はせず、今できることを一つだけでも構いません。

きっと子ども達が、その親からの「無償の愛」を心で、肌で感じとってくれていると信じています。