子どもの心身を豊かにする生活習慣(乳幼児にとって今、一番大切なこと)

乳幼児にとって今、一番大切なこと。それは、正しい生活習慣づくり!

子どもが健康で毎日保育園に通い、親は安心して働くことができ、親子との語らいのある生活を送れることが何よりです。
平凡な幸せの中には、子どもを中心に捉えた生活のリズムがあります。仁愛保育園では人間を軌道に乗せる最も基盤的な躾(仁愛習得目標)が子どもと共に実践されています。
このように、仁愛家族全員(保護者の皆様と全職員)が同じ志を持って子育てをする、それが各家庭の中にも安定感と活気の両面のリズムを生み出します。その軸に沿って、その時々に応じた諸々の躾を、親の価値観によって目を見て言い聞かせることを積み重ねていくこと。それで概ね子育ては成功いたします。
さらに、子どもの心身を豊かに生き生きとさせる為に、ご家庭での生活リズムはとても大切になってきます。の視点を提案させていただきます。

子どもの心身を豊かにする生活習慣

① 子どもが夜型にならない工夫をし、早寝早起きの習慣化

人の体は、太陽(自然)のリズムに合わせていろいろなホルモンを出しています。もともと昼間は活動し、夜は休むようにできているのです。生活リズムをコントロールする「視床下部」がスムーズに働くためにも、太陽のリズムにあった生活を送ることが大切です。

ポイントは夜8時から8時半までには布団に入り、部屋を暗くし、寝る雰囲気を作ります。

出来れば、絵本の読み聞かせ、ゆったりとした会話で子どもが安心して眠れる環境を作ってあげましょう。

② 食事中はテレビを消して、楽しい会話を心がけましょう。

家族で一緒に食事をする習慣がある子どもは、朝の疲労感や身体の不調がなく、健康に関する自己評価が高いことが報告されています。健康的で規則正しい食生活を育む「共食」は、正しい生活リズムをつくることの一助にもなっているのです。

また、家族の食事の時間は、子どもとコミュニケーションをとる貴重な時間です。子どもの話を聞いたり、親の仕事の話や、価値観を話す絶好の機会なのです。

テレビを消し、スマホを使わず、褒めて、認めて楽しいひと時に♪

その時に、決して他人の悪口や愚痴を言わない様にしましょう。親や他への愚痴や悪口を口にするのは、子どもに毒を吸わせているようなものです。

忙しい毎日です。週1回でも構いません。今できる範囲で一緒に食事をする時間を捻出しましょう。

③ 子どもだけと向き合い、大好きを伝え合う時間を作る。

「大好き」「愛してる」の言葉のパワーは絶大です!

毎日、ほんの5分~10分でいいので、子どもだけと向き合い、大好きを伝え、抱きしめ合う時間をつくりだしましょう。

子どもを心から愛して、その気持ちをちゃんと伝えること。抱きしめること。親子の絆が深まれば、将来それだけで乗り越えられることはきっとたくさんあります。

④ 親の毅然とした表情や態度の中から、大半の善悪は子どもに伝わります。

何か子どもがダメな事をした時は、毅然として(感情的にならないで)ダメなことはだめ、という姿勢を一貫して示し続けていきましょう。

子どもは親の言動をとてもよく見ています。その時、子どもが不機嫌になることが嫌でご機嫌取りをしてはいけません。

ポイントは「〇〇しないでね」 というお願い口調ではなく、「〇〇してはいけません。」とはっきり伝えましょう。

この時に、腰を落とし目を見て、目を合わせながら話すことを徹底すると、子どもの心に届きます。

⑤「子どもの世話をする親」から、「信じてさせる親」、「根気強く見守る親」へ

生活習慣を早く定着させるには、「子どもの世話をする親」から、「信じてさせる親」、「根気強く見守る親」へと、親自身が成長を志しましょう。

子どもは、親から信じてもらえてるという実感をもって、自分を信じることができるようになります。

まずは子どもを信じて根気強く見守る。そうすれば、子どもは親を信じ、自分を信じることができていきます。

核家族や共働き、また子ども自身も塾や習い事で忙しく、家族の生活リズムがバラバラになっているのが現状だと思います。もちろん親はみんな、「我が子の為に!」と考えているはずです。しかし現状はそう上手くはいかないものですね。

無理はせず、今できることを一つだけでも構いません。

きっと子ども達が、その親からの「無償の愛」を心で、肌で感じとってくれていると信じています。